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女性整体師のニーズ

男性が多いイメージのある整体師という職業ですが、最近では女性整体師のニーズの増加とともに、女性の整体師が増えてきています。

女性の社会進出が進み、男性と同様に肩こりや腰痛などに悩まされる女性が増えていることや、美容系の需要が増えてきているため、女性整体師のニーズは近年高まりを見せつつあります。

整体師は力のある男性だけの仕事ではありません。女性整体師がどのような形で必要とされてきているのかについて、詳しく解説します。

女性の整体師が求められている理由とは?

施術を受けに来る女性の中には、知らない男性に身体を触られることに抵抗がある人も多く、できるだけ女性にお願いしたいというお客さんが増えてきています。

骨盤矯正で体の歪みを矯正したい人や、美の大敵とされる猫背を気にする女性からの美容のニーズも増加。そのほか長時間のオフィスワークやストレスによって、肩こりや腰痛に悩まされている人は多いため、男女関係なく、体のメンテナンスを希望する方が多くなっています。

美容系需要の増加

現在、整体師の需要は、美容系にも広がりつつあります。骨盤や猫背、ストレートネックなどデスクワークとストレスの多い現代人は、男女を問わず姿勢を正しくして健やかな身体を保ちたいという欲求が高まっている状態です。

女性整体師の中には、整体の技術にプラスしてアロマテラピーやオイルを使ったマッサージなど、リラクゼーション効果も目指す施術を展開して人気を博しているケースもあります。また、出産後の女性をサポートする「産後整体」など、女性特有の悩みに対応してより美しくなりたいという気持ちを応援するサービスも人気です。

美容系のサービスが増加していくと、自然と女性で整体を受けたいと望む人も増えてくるため、女性整体師の需要も増していく流れはこれからも続くでしょう。

温浴施設でのマッサージサービスも増加

スーパー銭湯のように大きな温浴施設やリゾートホテルには、リラクゼーションサロンやマッサージルームのサービスを展開している場合が多く見受けられます。女性が思わず受けたくなるようなさまざまなサービスが多く、旅行に行くとそのマッサージを受けるのが楽しみという人もいるのではないでしょうか。

このような施設内のサロンでも、女性が活躍している場合が多く、女性整体師の活躍の場はさまざまな方面に広がりを見せています。

女性担当者の指名

女性に喜ばれるサービスを展開していく上で、やはり同性の整体師に施術をお願いしたいという女性も多くいます。男性整体師の力が強過ぎると感じたり、男性に素肌を触られること自体に抵抗があったりする女性も少なくありません。

整体の施術を受けに来る女性たちの多くは女性担当者を望む傾向が強く、常連になるとお気に入りの女性担当者を指名します。「女性の来客には女性が対応する」というパターンはこのような形で広がり、需要のすそ野を広げているのです。

女性が整体師に向いている理由とは?

女性で整体師を目指している、整体師になりたいという人に向けて、女性が整体師に向いている理由についてまとめました。

専門的なスキルや技術があれば高収入も狙える

整体師は専門的な知識と技術が必要な仕事。専門学校やスクールで知識と技術を学ぶことで、資格を取得できます。

仕事をするにあたって、制約はほとんどありません。

一定のニーズがあるため、最近では実績を積んで独立開業をする整体師も増えてきています。

オリジナリティのある店舗経営をすることで、安定した集客を得ることも可能です。

初期費用を抑えて自宅で整体院を開業し、整体師として経験を積めば、高収入も夢ではありません。

育児や家事との両立ができる

ライフスタイルに合わせて、好きなペースで仕事をすることもできます。定年退職後、整体師の資格を取り自分のペースで働いている女性も増えています。

結婚・出産・子育てなどで一度勤務していた整体院を退職しても、ある程度子育てが落ち着いてくれば、資格を活かして再就職できる道もある点が、女性整体師の強みです。いきなり正社員での再就職は難しくても、子どもの小さいうちはパートで復帰して、正社員を目指すという道もあります。

ただ、施術はお客さんの体を動かしたり、力を入れてマッサージをする必要があるので、ある程度の力と体力が必要になります。

独立開業に向いている

整体というと一昔前までは殺風景な診療所で、ゴリゴリと施術を受けるイメージがありました。しかし、近年ではおしゃれできれいな整骨院も増えてきています。

整体にアロマセラピーを組み合わせて、リラクゼーション効果も得られるサービスを提供している整体院も増えてきています。

女性向けのサービスは同性ならではの感性が大切になってきます。自身の思うサービスを提供することは、整体院を経営するうえでの強みとなることでしょう。

また、女性に施術してほしいというニーズが一定数期待できるので、女性の整体師は独立開業に向いているといえます。

女性の整体師の働き方とこれから

女性が整体師として働く際には、ライフイベントを迎えることで大きく変化する可能性があります。育児をしながらでも仕事は続けられますが、子どもが小さいうちはいったん正社員からパートなどの勤務形態に切り替えたり、自分のペースで仕事ができるように独立したりと選択肢はさまざまです。

個人経営の小さな整体院では、子どもを育てながらの勤務に理解があるかどうかで、働き方は大きく変わってきます。出産後も仕事を続けたいという希望があるなら、就職先の整体院が、子育てなどに理解があるかどうかをよく確認した方が良いでしょう。

もし、育児に専念したいなど希望があれば、フランチャイズ展開をしている大型の整体院や美容サロンでパートとして働く選択肢もあります。

これから超高齢化社会を迎える中で、整体やリラクゼーションといった「癒やし」に関わる仕事はますます需要が見込まれる分野と言えます。整体師の資格を取って、しっかりキャリアを積んでいけば、将来も活躍できるチャンスは大いにあると言えるでしょう。