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整体師になるには?

整体師になるために必要なことは、知識と技術と経験、そして資格が必要です。ただし、整体師に国家資格はなく、極論を言えば、未経験でも税務署へ開業届を提出すれば、すぐにでも整体師として活動できます。

しかし、知識と技術がなければ施術は不可能ですし、経営に関するノウハウも必要。お客さんの立場から考えても、資格取得が技術の証明となるため信用度もあがります。

では、知識と技術を学び、資格を取得する方法はどんなものがあるのでしょうか。このカテゴリでは、整体師になるための3つの方法を紹介します。

整体師に必要な知識と技術の習得方法とは

整体師の資格取得は1つの重要なポイントとなりますが、整体師として必要な知識と技術を学び、活動する方法としては、「整体スクールに通学して学ぶ」「通信講座でDVDを見ながら自宅で学習する」「整体院で働きながら経験をつむ」の3パターンがあります。それぞれの特徴とメリットを紹介します。

整体スクールに通う場合

整体師としての指導経験が豊かな講師から、直に知識と技術を学べるうえ、資格も取得できるという特徴があります。そのほかにも経営に関するノウハウや幅広い整体術まで学べるカリキュラム、就職支援と独立・開業サポートなど、スクールによって差はあるものの、質の高い整体師として活動するための要素がそろっています。

>>整体スクールに通うメリットを詳しく見る

通信講座の場合

自宅にいながら整体の技術と知識を学べるので自分の好きなときに学習できるというメリットがあります。通学制のスクールに比べて費用が安いものが多く、期間も短いものから長いものまでさまざま。

>>通信講座で整体技術を学ぶメリットを詳しく見る

働きながら経験をつむ場合

整体院で未経験から始められる研修制度を利用することで、整体師に必要な知識と技術を学ぶ方法があります。給料をもらいながら現場で学べるメリットがあります。

>>整体院の研修で整体技術を学ぶメリットを詳しく見る

その時に必要な勉強とは?

最もオーソドックスな整体師として働く為には資格が必要となります。また、整体師の資格は国家資格ではない為、各団体が独自に設けている資格を取得する事となり、それぞれに合った勉強、経験を積む必要があります。しかしながら、ほぼすべての団体の資格取得において必要な勉強は共通しており、押さえておくべきポイントは基本的には同じです。

整体師の資格取得を目指す多くの方は専門学校へ通い勉強をします。通う専門学校は自身で選べる場合が殆どですが、取得を目指している資格を取り扱う団体が認定した専門学校の中から選択しなければならないケースもある様です。

専門学校では人体に関する知識などを学ぶ座学や、実際に施術を行う事で経験を積む実務講習などが行われます。これらを受講する事で整体師としての基本的な技術、知識を習得する事ができます。

また、整体師の資格を取得する為には、通信講座を受講すると言う方法も有効です。通信講座の場合もまた、いくつかのスクールや団体が行っている講座から好きな物を選ぶ必要がありますが、団体によっては受講する講座を指定している場合もあります。

通信講座を受講する方の多くは、働きながら、或いは他の勉強をしながら資格取得を目指す方です。その為、できるだけ短期間で勉強ができる様、必要なカリキュラムが詰め込まれています。一方で実務講習も行われますが、その回数は専門学校へ通った場合に比べて少ない事も多く、より充実した実務経験を積むと言う点においては、通信講座を受ける事で不利になると言わざるを得ません。

整体師の仕事内容によって必要な勉強は変わる!

整体師の資格が活かせるのは整体院だけではありません。特に最近はクイックマッサージ、リフレクソロジー、エステサロンなども整体師の資格を取得した方の就職先として多く、整体師としての知識は、より多くの職種で活かせるようになっています。その為、自身が就職を希望する職種によって仕事内容が変わる事から、必要な勉強も職種によって若干異なります。

上述した就職先の中でも、リフレクソロジーやエステサロンなどでは、リフレクソロジストやボディケアセラピストと言った資格を持っている事で、更に就職で有利になる事があります。その為、この業界への就職を希望される方の中には、整体師の資格を取得したのち、更にこれらの資格を取得する為の勉強を重ねると言う方も少なくありません。

また、これらの職種ではカウンセリングも重視する事から、現場での実務経験が更に重要となります。その為、実際に就職をしてからの業務を通して初めてできる勉強も多い様です。

一方で将来的な独立開業を目指す方の場合、整体師としての知識や技術だけでなく、自身の店舗を運営していく上で必要な経営学も学ばなければなりません。整体師の資格取得を目指す専門学校では、整体院をはじめとした店舗の運営術も学べる為、利用すると良いでしょう。

この様に、整体師は資格取得後の就職先の仕事内容によって異なる勉強が必要となります。その為、資格取得のための勉強を始める前から、ある程度自身が就きたい職種を決めておき、その職種で必要となる技術や知識、更には新たな資格を取得する為の勉強法なども把握しておくべきでしょう。また、特に別の資格も必要となる場合は、整体師の資格取得の為の勉強と並行して、それらの資格取得の為の勉強も行った方が効率的です。

効率よく勉強する方法

整体師の資格取得を目指す方は、学生、或いは社会人である事も多く、日中は別の勉強をしたり、働いたりしていると言う方も少なくありません。その為、特に専門学校の夜間部や通信講座を利用して勉強をする方の場合、いかにして効率よく勉強を進めるかと言う事も考えなければなりません。

専門学校に通学し、整体師の資格取得を目指す場合、殆どの専門学校で行われている生徒のサポート体制を十分に利用する事で勉強を効率的に進める事ができます。特に、勉強をする中で分からない事があれば、すぐに講師に質問をし、その日のうちに疑問を解消すると言った事は非常に重要となります。また、通信講座の場合でも、電話やメールによって講師に質問ができる体制を整えているスクールは非常に多く、これらもまた利用するべきです。

同様に専門学校では、同じく整体師の資格取得を目指す方と情報交換をする事ができます。特に勉強を始めたばかりの方は、これにより勉強方法のコツなどを掴む事ができる為、他の受講生とも積極的にコミュニケーションをとるべきでしょう。一方で、通信講座の場合は、他の受講生との交流ができないと言う点で勉強の効率性と言う点で大きなデメリットがあるでしょう。

資格を取得し、就職先が決まったら、現場での実務経験を積む事もまた重要な勉強となります。その為、就職したからと言って気を緩めるのではなく、積極的に現場へ出る事もまた、効率よく勉強を進める上で重要となるでしょう。

整体師になるための資格の種類

国家資格

整体師には国家資格はありませんが、国家資格を持った人が整体師になるケースは存在しており、鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師などの資格を取得すれば診療メニューとして加えられます。また、整体に関わる柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師・理学療法士は国家資格です。

柔道整復師

国家資格である柔道整復師の資格を取得するためには、高校卒業後に指定の大学や専門学校で数年に渡って授業を履修し、国家試験を受ける必要があります。

国家試験の合格率は年によって違いますが、今では60パーセント程度になることもあるそうです。試験は筆記試験となり、必要な知識は各教育機関で学んでいくことになります。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師の国家資格は、高校を卒業した後に、指定された大学や専門学校に通って授業を履修し、国家試験を受けて取得します。

ただ、あん摩マッサージ指圧師を養成する専門の学校は、全国で20校ほどしかありません。国家試験の合格率は85パーセント台で安定しているとのことですが、専門学校への入学が非常に困難となっています。

鍼灸師

鍼灸師(はり師、きゅう師)の国家資格は、高校卒業後に指定の学校に通って授業を履修し、国家資格を受けて取得します。なお、「鍼灸師」は「はり師」「きゅう師」という二つの国家資格を持っている人が認められます。

国家資格は毎年5000人程度が受験し、合格率は70パーセントから80パーセントとのこと。実績のある大学や専門学校を選べれば、資格取得は比較的容易な部類に入ります。

理学療法士

国家資格である理学療法士の資格は、大学や短期大学、専門学校で必要な知識や技術を習得した後、国家試験を受けて取ることになります。

国家試験の合格者は全体のおよそ80パーセント。しっかりとした大学や専門学校に通って学んでいければ、資格取得はそれほど難しいものではないと言えそうです。

民間資格

民間資格を持っておくと整体師として活動するときには有利です。民間の資格は学校や独学で取得できるので、資格を取ったうえで仕事をするのも良いでしょう。

整体師になるために必要な期間

スクールの場合(半年~3年間)

スクールの場合、学習する内容によって必要な期間が異なります。平均的な期間は半年~3年ほど。整体の中でも筋肉や骨格、施術法の基礎や実践のみを学ぶ場合は期間が短くなりますが、応用まで学ぶのであれば期間が長いコースに通うことになります。

通信講座の場合(1週間~半年程度)

整体の通信講座の場合、1週間~半年程度のコースが多いようです。実技がない分、学習期間はスクールよりも短くなります。通信講座だと筋肉や骨格や施術法などの知識を学ぶことはできますが、実践経験がないため多少不安は残るでしょう。

働きながら経験を積む場合(自分次第)

整体師としての知識や施術経験は働きながらでも習得できます。この場合は期間の上限がなく、自分が必要と判断しただけ学ぶことができます。働きながら整体師として必要なスキルを学ぶことができる点はメリットです。

整体師になるために必要な費用目安

スクールの場合

スクールの学費は初心者向けの比較的期間が短いコースで数万円、整体の基礎を学ぶコースで40~60万円、より専門的な知識や実践まで学べるコースで85~100万円ほどとなっています。価格が高ければいいというわけではありませんが、価格が高いコースはより専門性の高いカリキュラムが用意されていることがほとんどです。

通信講座の場合

通信講座の場合、学ぶ期間が短いことや実技訓練がないことで、費用も4万円~10万円とスクールより安価になっています。しかし、実技訓練がないというデメリットを補うには、整体院で実技を学ぶことができる実技講習会に参加するなどして、スキルを身につけなくてはいけません。

働きながら経験を積む場合

整体院で働きながら経験を積む場合には、費用がかかりません。また、働いている間は給料をもらいながら学べるというメリットがあります。現場で実際に働くことで知識や経験を身につけられるため、将来的に開業したいと考えている方にとっては特にメリットが大きい選択といえます。

独学で整体師を目指すポイントとは?

整体師になるにはスクールや通信講座などを利用する方法がありますが、どの方法もまとまったお金が必要です。しかし、なるべくお金をかけずに整体師になりたい人もいるでしょう。そこでここからは、なるべくお金をかけず独学で整体師を目指すときのポイントをご紹介していきます。

>>独学で整体師を目指すポイントを詳しく見る

社会人が働きながら整体師を目指すには?

現在社会人として働いている人の中には、将来的に整体師として働きたいと考えている方もいるでしょう。実は、他の職業で働いていても、整体師になるための資格を取得することができます。社会人が働きながら整体師を目指す方法をご紹介していきます。

>>社会人が働きながら整体師を目指すための方法を詳しく見る

整体師になるのに年齢は関係あるの?

整体師になるための条件には、年齢は特に関係ありません。必要な専門知識をスクールや講座などで学び、資格を取得した人ならだれでも整体師になることができます。整体師を目指す人びとが集うスクールなどには、10代から還暦の方まで、さまざまな年齢層の人がいます。

整体師は力と体力を要求される仕事なので、若い世代の人のほうが確かに需要は大きいのですが、高齢者の需要もあります。また、整体師を目指す人々の中には、子育てをしながらその勉強をしている主婦の方もいます。

>>整体師の年齢について詳しく見る